プロジェクトマネージャとしての心がけ


MS部の乘田です。

現在私は会員数2,000万人超を誇るポイントサービスのシステム保守案件でプロジェクトマネージャを担当しています。

プロジェクトは複数のメンバーにより組織構造を取るケースが大多数を占めますが、プロジェクトマネージャの振る舞いにより組織は良くも悪くもなります。

過去、数々の失敗を経験してきたうえで私がプロジェクトマネージャとして心がけている点を紹介します。

 

◆ プロジェクトマネージャは別に偉くない

組織を統括する役割を持つことから誤解されがちですが、プロジェクトマネージャは組織を円滑に運営するための裁量権を持っているだけで、人間として偉い訳ではありません。

プロジェクトマネージャ、メンバーそれぞれに役割があり、それぞれの役割がプロジェクトを遂行するうえで必要不可欠で、お互いに支えあっている関係性と考えてメンバーと接するようにしています。

 

◆ コミュニケーションパスを守る

プロジェクトが複数のチームで構成されることは多々あり、その場合各チームにチームリーダの役割を担う人を配します。

プロジェクトマネージャからメンバーへ直接作業依頼などを行うと、各チームリーダが状況を把握しきれなかったり、自身の立ち位置を感じるのが難しくなる可能性があります。

そのため、作業依頼などは必ずチームリーダへ行うよう気を付けています。

もちろん、業務以外の話題などはメンバーとも積極的に話すようにしています。

 

◆ 方向性・戦略は示すが具体的な戦術は任せる

プロジェクト全体での案件優先度やチームの成長戦略などは自分で考えてメンバーと合意形成を図りますが、エンジニアが成長するためには自身の経験を増やすことが重要で、各々の作業の進め方や優先順位などについては極力メンバーに考えてもらうようにしています。

 

◆ すべての作業は自分の仕事

プロジェクトで発生するすべての案件の最終責任はプロジェクトマネージャにあり、そういう意味ではすべての作業が自分の仕事と考えています。

一方で、本当にすべての作業を1人で実施した場合、時間もかかりますしスキル不足で出来ない部分が発生します。

それを補ってくれるのがチームメンバーで、メンバーに自分の仕事の一部(特に自分ができない部分・・・)を代替してもらっていると考えています。

そのため、実施してほしい作業を依頼するときは、感謝の気持ちをもって接するようにしています。

 

プロジェクトマネジメントの本質はQCD管理ですが、メンバーのやる気を高めることで自ずとQCDも良い方向に振れると考えています。