歌舞伎


皆様こんにちは

大阪支店の光田です
以前歌舞伎座ギャラリーに行ったのですがとても興味深かったので
今回は我々の業務の1つである展示会と歌舞伎について、少し書いてみようと思います。
歌舞伎は、ご存知の通り重要無形文化財にも指定される日本の伝統芸能の1つです。
一見関係ないように見える展示会と歌舞伎ですが、人に伝える・魅せるという事において
実はいろいろ共通点があって面白いのです。

 

たとえば血管や筋肉をデフォルメした隈取ですが遠くからでも一目で
その役柄の性格が分るように工夫されています。

 

い隈は若さや正義、力や激しい怒りなどを発散する力を表します。
い隈は高貴な身分でありながら、国の乗っ取りを企む悪や悪霊などを表します。
茶色の隈は人間に化けた妖怪変化などを表します。
このように遠くからでも色でその役の性格が一目でわかるのです。
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展示会でも人々に情報を伝えるためにわかりやすく色分けしたり、デフォルメしたりと
人間の視覚に訴えるあらゆる手法を取り入れます。

これは、人間が普段得る情報量の約8割を視覚から得ているので非常に重要な事です。

 

また最近ではよく見るVR(Virtual Reality : バーチャルリアリティ)や
AR(Augmented Reality : 拡張現実)ですが
お客様に臨場感をもって見てもらい、あたかもその場で体験しているような錯覚すら覚える最新技術です。

実はこれも、考え方によっては歌舞伎で近い手法が用いられています。

 

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たとえば実物とグラフィックの背景を融合してシーンを再現したり

 

 

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そのシーンに波の音や櫓の音を再現しこれらを複合的に組み合わせて
来場者をストーリーへと引き込みます。
まさに仮想現実ですね。

 

また歌舞伎の舞台にはあらゆる工夫が組み込まれています。

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セリや廻り舞台は、舞台の床をくりぬきその部分を上下に動かしたり回転させたりする事で
効果的な舞台転換や演出を実現します。
そのほかにも花道といった特別な注目を集める場所を設定したり
黒御簾といった舞台効果を高めるための効果音や楽器を演奏する場所を設けたりしています。

 

展示会でも魅せたい製品を目立たせるためのレイアウトを考えたり
色々な仕掛けを組み込み、効果的にお客様に魅せる工夫を凝らします。

 

こうして見ると色々共通点があって面白いでしょ?
昔の人の考える技術や発想には感心するばかりです。
そう考えると、古い伝統のなかにも新しい発見があるかもしれませんね。

 

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